PORSCHE Boxster Spyder and Cayman GT4

ポルシェの塗装




ヨーロッパは自動車業界だけでなく、あらゆることについて、環境についてかなり厳しい基準を設けています。それは日本の企業が、”エコ”だとか”環境に優しい”とアピールしているレベルとはまったく違います。

使用している、塗料ひとつとっても、すでに10年ほど前にシンナーなどの揮発溶剤が入っていない塗料の割合が70パーセントを超えています。当時で日本は3~5パーセントぐらいですか........。

それは、自動車のボディの塗装を始めとする水性塗料やアルミホイールやガードレールなどに使われている粉体塗料などの環境に優しいといわれる塗料です。

環境と性能というのは、相反している要素が多く、自動車一つとってみても、最近の世の中の方向性がそうであるように、排ガスや燃費性能などの規制が厳しく、それをクリアーしていかに動力性能、走行性能を上げるか?確保するかが、課題になっています。

去年、限定で逆輸入されて話題になった3ドアハッチのタイプRシビックも、ヨーロッパのいくつかの国の次期環境基準にクリアーできないとのことで、その地域の販売を停止せざるを得ないそうです。

私のお世話になっているポルシェセンターは、新しくオープンしたばかりなので、こんなディスプレイが置いてある場所があり、映像を流せるようになっています。

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先日スカパーで放送されたポルシェの工場の様子をDVDで流していたので、興味深く見ていました。

その中で、少し驚いたのが、ポルシェは、すでに水性塗装で塗装されていまが、メインの色付けの塗装は人がやっているというところです。当たり前のようにベルトコンベアのラインを車が流れて行くのですが、バサルトブラックやキャララホワイトのような色の部分は、左右に2人ずついる塗装の職人が流れるようにスプレーガンで塗装しているのです。

基本的には、表面処理→防サビ塗料→色→クリアーと、メタリックだけではなくソリッドの色にもクリアー塗装を最終段階で施しています。クリアーはロボットですね。

自動車の塗装は、基本的に、トータルでの塗膜という観念においては工業製品の中ではトップクラスだと思っています。特にゴミや美観という点では、他の追随を許しません。そのあとの補正仕上げも含んで、顧客が満足する塗膜状態を、かなりの精度で完成させています。特に日本はそうです。

しかし、日本の自動車の塗装は、ほぼオートメーション化がされており、私が見た工場では、ボディにおいては、基本的には機械が塗装しています。パーツ類は外注などで、人が塗装しているケースが多いのですが、メーカーラインでは、あまり考えられません。

それは人が入ることによりゴミも一緒に入ってしまい、美観に影響を与えることや、職人の腕や、その日の状況により、塗膜の精度がブレるからです。

そういうことを加味したうえで、ポルシェのマイスター制度というのはすごいなと思いました。日本のメーカーの考えからすると、いかに人が関わることを少なくさせるかということのほうに集中するからです。一時、ポルシェの経営危機の時にトヨタの生産管理が入りましたが、ポルシェの中では、そういうところはまだ生きているんですね。

また、それがコストに反映されているのかとも思いましたが(^_^;)。日本ではメタリック塗装を選んでも+アルファにはなりませんが、ポルシェでメタリックを選ぶと+¥160000ですから(^_^;)。

でも、全ての塗装にクリアー塗装を施すならば(ソリッド色にはクリアーをしないケースが多々あります)、違うのは単純に材料費だけなんですが......。たぶん数千円......。まあ、メタリックの吹き方もいろいろありますが........。


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というわけで、職人さんに一台一台丁寧に仕上げられたポルシェが、そうやって我々の手元に来るわけです。

自分がこよなく愛しているものが、どのように造られているかを知ると、少しうれしく、また大事にしようと思いますね。それがこだわって造られているものなどは、ひとしおです。

最近はそういうものにしか惹かれなくなってきている自分がいます。一つのものを永く、こよなく愛する.....。いいことだと思います(*^_^*)。
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by porschewbs | 2010-09-09 06:37 | ポルシェ | Comments(0)
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