PORSCHE Boxster Spyder and Cayman GT4

幻想の中を彷徨う... NSX-R .......







先延ばしにしていた バトル .............




あの頃の憧れ.....憧憬に挑む.............






HONDA NSX.............




NSX-R............



b0192199_21472695.jpg



今となっては、20年前に造られたクラッシックカー...................



当時、国産最高峰 と呼ばれ...............


手間暇...そしてお金をたっぷりとつぎ込んだ国産ミッドシップ...



常勝マクラーレン・ホンダと日本人が愛してやまない雰囲気のドライバー...  アイルトン・セナ  のおかげで、レースに興味のない人間も含めて巻き込まれた F1ブーム .....



当時、ホンダ車を所有していたこともあり、 POWERED by HONDA であることが何よりも嬉しかった....



そこに現れたスーパーカーバリのスタイリングと生まれながらに国産車最速伝説を持って登場したミッドシップ.............


当時ではとても手の届かない¥1000万円という破格のプライスと、あらゆる雑誌が語る べた褒め の記事やニュルのラップタイム.....


当時、 ニュルブルクリンク という耳慣れない言葉さえなんだかわからなかった時代....


メイド・イン・ジャパン のスーパーカー は、世界のトップレベルに躍り出たと.....





NSX-Rの登場は、当時の走り屋と呼ばれていた我々に....


そう思いこませた出来事でした.....



まして、ホンダ車を走らせていた者にとっては 憧れ 以外の何者でもない 存在 として記憶に刻まれた車でした....





NSX‐R ............


もちろん、この20年の間に実車に触れたことも、走っている姿を見たこともありましたが、本気で走り合う機会や自ら走らせる機会には巡り合うことはありませんでした.....



そして...........



くしくも、我々にとっては、全く興味も触手も動くことも無いような車重1700kgオーバーの NEW NSX が発表されたここにきて.......




禁断の再会を.............



b0192199_21481531.jpg



我々の仲間内でも、無類の スポーツカー馬鹿 の最高峰..............K氏



彼が、去年............走行距離1万Kmちょっとの個体を探し出してきた........



屋内保管の.......まるで、今シェイクダウンされたような新車のような輝きを持つ車.....





シーズン・イン のこのタイミングに....


いざ勝負と...........




目の前の実車は.........


その低く構えたスタイリングと美しすぎる外観............



b0192199_21475442.jpg



3000ccの排気量に280馬力..........


総アルミボディがもたらす 1200kg台な車重.............



そして、伝家の宝刀 ホンダVテック......


ミッドシップレイアウト............



とてもとてもよさげに見えることこの上ないわけです..............




さらに、この車を手に入れてからの........いつにないK氏の流暢なベタ褒め加減と、わざわざ鈴鹿サーキットにおける NSXDAYS な濃密な時間に参加してきた話を.........楽しすぎた話を聞かされ続けてきたわたくしは.........


今現在、これだけの時を経ても....それほどいいものなのかと....


スペックだけはかなりいい線で近づいている わたくしのボクスタースパイダーとの対決を心待ちにしていたわけです....



20年前の車とはいえ、NSX....しかもタイプR....


そして初めてニュルで8分を切った車.........


そこに国際レースでの入賞経験のある ドライビングの変態...いや....ドライビングの天才K氏のセミレーシングなテクニック.......




いつもながら、この 特別なセッティング だけで、前日から浅い眠りの中を彷徨い.........


明け方の目覚ましなど必要がないほどに.....気分は盛り上がっていたわけです.....





そして、ランデブーポイントには、一番乗り...........



勝負は、30kmのダウンヒル ..............


と..........



わたくしのホームコースでの対決なので、もちろんわたくしの先行で..............



正直、経験上、彼が走らせれば車のスペック以上のものを引き出す能力を持っているので.....



追いつめられた時の勝負のコーナーまで決めていたわたくし..........



やる気満々な NSX‐R を従えてワインディングロードを登っていきます...............



30kmのダウンヒル勝負のための30kmのヒルクライム..........



走り出しのテクニカルセクション...そしてストレートが混じる中高速コーナー.........





正直なところ....................





この時点で、これは勝負にならないと..........................







ストレートも...........


そしてコーナリングも....................



ブレーキング能力も含めたトータルの走りで、ボクスタースパイダーの方が圧倒的に速い...........



これは、もうどうにもならないほどの次元で......


20年の壁なのか.....それともポルシェとホンダの壁なのか...........



少し走っては、流しながら待ち..........


それを何度も繰り返すほど.................


ヒルクライムとはいえ、フラットなステージも織り交ざる中.....


あの頃の憧れがかすんでいく.........





あまりにもあっけないほどの結末に、こんなものなのかと............


K氏が乗れてないわけでもなく.......彼に限ってそんなことはありませんが...きっと地球が終わる瞬間までアクセルを踏んでいる男だし...



NSX‐R の調子が悪いわけでもない..........



頂上まで登りきった時点で.........



苦笑いしか出てこない....................



考えてみれば、20年という歳月は生まれた人を成人にしてしまうほどの時の流れ....



b0192199_23213470.jpg



登り切ったら下らなければならない.....


押して知るべしな結果だったのですが.....



やめておこうかと思いながらも自らNSX-Rのステアリングを握ってみる.............



想像通りというか、悪い意味で想像以上というか...........



重ステはまだしも.......大きすぎるステアリングの舵角.....小さなチタンシフトノブの扱いにくさ....

そして、何より....あの頃あれだけ憧れた...憧れ続けたVテックエンジンの吹け上がりの鈍さ....

ドラマのないエンジンフィール....



むしろ、この個体で、K氏は............よくあれだけ走れたなと...........



想い出は、美しすぎるということか...............



学生の頃に.........ずっといいなと思い好意を抱いていた、挨拶程度しかできずに...それでも付き合いたいなと思っていた女の子に20年ぶりに巡り合って....年齢を重ねても美しいままに時を過ごしてきた彼女をやっと食事に誘って........

初めて、ゆっくりと時間を共有したら........

まったく想像と違っていた..........


最悪(-_-;).........


みたいな(;_;).......................




想い出が美しすぎるほど落胆も大きい.........




自分自身も無駄に時を過ごしてきたわけではなく.........


あの後、車を降りていたら.....ポルシェに乗っていなければここまでのがっかり感は無かったのかなと....





比較対象として.........

この当時のポルシェと言えば、幸か不幸かここのところ走り込んでいる 911 タイプ964 .....


RUFのコンバージョンキットを組み込んでいるとはいえ、基本的にそのころのポルシェが送り出した911....


b0192199_23035821.jpg


当時のわたくしの感性も実力も劣っていたとはいえ.........



この二台を乗り比べる機会が与えられて、どちらかを選べと言われれば、間違いなく964を選んでいただろうと.......


それは、ブランドというレッテルとかではなく......


純粋に走りの違いとして.........


走るための車の持つ魅力として何を選ぶかということですが....




もしかしたら、それは、赤ワインの効きすぎたビーフシチューと玉葱の味が強いビーフシチューのどちらが好きか?というほどの個人的な趣向の違いなのかもしれませんが..........




この NSX-R という車の衝撃的な個性は、わたくし的にはちょっと知らなくてよかったかなと.......


b0192199_21480703.jpg



この印象は、走るステージを変えてもかわらない..........


根本的なものかなと............




964 もそうなのですが、タイトコーナーを攻め込んでいるときなど........さらに単独で走っているときは本当に楽しくて、面白いのですが、ある一定以上の速度域からの伸びは、今の水冷のポルシェの方がさすがに上で....エンジンに手を入れて行けばまた違うのでしょうが、大きな金額を動かさない限り、そこは時代なりの性能が付きまといます..........


それでも、964の輝きは水冷化したポルシェが失ったものにより、むしろより輝いているようにさえ思えるところがあります......



NSX も単独で走り込んでいけば、それなりに楽しいんだろうなと.......


しかし....そこに今のわたくしの求めるものは残念ながら見いだせないと...



これも、好みの問題もあることですが............





峠においては、ホンダ車ならば NSX‐R よりS2000の方が楽しいかなと........


S2000においても走るならば、ブレーキやエンジンフィールなど、いろいろと詰めてみたいところもありますが.....




いずれにしても、わたくしが惹かれる車の範囲は、限りなく狭くなっていっているような気がします....



























[PR]
by porschewbs | 2016-03-08 21:42 | Another car | Comments(2)
Commented by 12071226DEC at 2016-03-13 13:57
私も数回Rのステアリングを握って走らせたことはありますし、ポルシェ等と数台でオーナーさんと一緒に走ったり、オーナーさんの助手席に乗ったり結構しましたが、素晴らしいと感じていましたが、ガッカリされたんですね~。
個体の違いとだけは思えませんですね~。

ボクスタースパイダーに全く歯が立たないとは…よほど走りのレベルが違うとしか考えられないですね~。
Commented by porschewbs at 2016-03-13 21:17
12071226DECさん こんばんは~

相手のドライバーの方は、まともにサーキットでやったら、私では歯が立たないレベルだと思いますよ。実際海外の有名なレースに出て入賞してますしストリートでも無茶苦茶速いし....他の車ならば...。ただ、これが個体差なのかわかりませんが、エンジンもまわるんだけど、パワーもついてこないというか...実際ストレートでも遅いんですよね。
13000kmしか走行してない新車のような車ですが、ホンダのVテックに限って、回してなかったから回らなくなったとは思えない感じです。
どちらにしても、今回の車に限っては、憧れていただけに非常に残念でしたね...。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。