ポルシェクレスト
ポルシェクレスト....ボンネットについている、いわゆるポルシェのエンブレム.....。メーカーを表す象徴であり、ある種そのものでもあると、思っています。
アルファロメオ、フェラーリ、ランボルギーニ、ロータス........様々な車たちが、様々な意味合いを込めてエンブレムをもち、そこに歴史、伝説があります。
私はこのポルシェのエンブレムが大好きです。とても美しく品があり、見ていて、うっとりします(*^_^*)。
しかし、このエンブレム、年式・年代によって、結構、デザインが変わっています。
私が乗っていた986系のボクスターSと987系のボクスタースパイダーでさえ、全く違う質感のポルシェクレストをつけています。
最初の写真はボクスタースパイダーのポルシェクレストですが、表面がクリア層で包まれていて、ツルツルしています。
対して986系のボクスターSのポルシェクレストは、全体的に凹凸感がありメダルチックな感じがします。
確かに、新しいクレストは洗練されている感があり、また、汚れもつかない気がします。しかし、ひとつ前のクレストも、触った感じが、いかにもエンブレムっぽくて私は好きです。
また、空冷時代のポルシェクレストは、ひと味違った味わい深いものがあります。
それぞれの時代に、それぞれのデザインで、しかし、一目でわかる形を残していく.......。
そういうものが文化でしょうか.......。永い年月をかけて、ひとつひとつ熟成していく........。流行りだとか斬新さにすぐに目を奪われるようなことはせず、進化はするが、その中に、常に一本筋が通っている.........。
それは、デザインであり、機能そのものであったり、プライドだったり.....。そういうことを、また、語れるだけの歴史と支持を得ている、特別な存在。
流行りだけを追いかけ続けて、自ら作ったものを自らの手で古いものに、価値のないものに変えていってしまう、どこかの国の車とは、確実に違う.....本物感。そういうものが、また人を惹きつけてやまないのは、当たり前のことなのでしょう........。
そういうものに触れることによって、自分も常に活性化していたいものです.........。