2代目のポルシェ.....
私はポルシェを手に入れることによって、また知る程に........ポルシェに惹かれていき、その造りこみのすごさ、説得力のある走りにはまってしまい、すっかり、引き返せない道に入ってしまいました。
もちろん、知らなければよかったとは、思っていませんし、より深く、この芯のぶれない作りこみをするメーカーが作り出す車を理解したいと思っています。
私の初めてのポルシェは、986ボクスターSの最終型ですが、その車と5年にわたる歳月を過ごしていく中で、噛めば噛むほどというような味わい深い、また、知るほどに新鮮な驚きを感じてきたわけですが、その車を手放すにあたって、正確には、手放した後、何に乗るかというのは、はっきりとしたビジョンはありませんでした。
それほどに、このボクスターSという車は、私の車人生における”培ってきた感性”を、劇的に変化させたからです..........。
幸い、この車の現オーナーは、私の一番親しい友人なので、もし、この車を手放すことがあるならば、また、引き取ってもいいと思っています。それは、私のDNA用として........。
この986型のボクスター、今見ても、そのスタイリングには思わず心奪われます..........。私の中では、この魅力的な車は決して色あせることはないでしょう.......。
車の買い方というのは、人それぞれで、また、一台でいくのか、それとも増車するのかと.......きちんとしたバックボーン(所得、場所、維持)があれば、なんでもありだと思います。
たまたま、私の場合も、知り合いが近々、997のカレラSを手放すという話があったので、それを買うのもいいかなと.......。それは、もちろん、その997を走らせてみて、ミッドシップポルシェとは違う世界、何十年も支持され続けてきたそのRRが生み出す独特の世界を知ったからです。
私は、ポルシェという車をミッドシップポルシェから知りましたが、911の独特の世界を知った今でも、自分の走りたい場所で、一番気持ちよく走れれば、それがミッドシップであろうともRRであろうとも、その車が、ポルシェが作ったものであるならば......それで、いいと思っています........。
むしろ、ミッドシップポルシェからポルシェという世界に入れて、よかったと思っています......。そこには、ある種、911こそがポルシェという気持ちにならないですんでいるからです......。
私が、ポルシェから得た、一番の真理は、
こと走りに関しては、ポルシェが作るものならば間違いないと........少なくとも986が私に5年間の歳月の中でそれを教えてくれました。
それだからこそ、現物も確認するまでもなく、ボクスタースパイダーを注文してしまったのですから..........。
しかし、ボクスタースパイダーが発表されるまでは、ボクスターを新車で購入するつもりなら、程度のいい911を手に入れることが可能だということが、私の心を揺さぶりました........。
987は986よりも洗練されてましたし、十分魅力的でした。しかしそこには、私の心の琴線に触れるような決定的な何かはありませんでした。ここで無理するなら986でこのままいくか.....。
それとも、911、やはり911でいくか.......。911を乗りこなしたい.....という気持ちも.........とても強くありました。
986ボクスターSを維持したまま、911 ?それもありか........?いやそれなら、ここで、いっそのことGT3もありだろう?...........。この時点で、すでに脳みそが溶けてました.............(~_~;)。
そして、ボクスタースパイダーの登場です。
一瞬でその姿に心が奪われ、その目的のための作りこみ方が私の心の琴線にふれました........。
ある種、ボクスタースパイダーの登場で、揺れていた私の心が、はっきりと定まりました。
そして、助けられました。
これしかないだろうと。
また、私の場合は、愛すべき車は一台と.......。ぶれてはいけないと........。
危なく、あっちもこっちも\(゜ロ\)(/ロ゜)/となるところでした(^_^;)。
車という機械があまりにも好きなために、どうしても、あれもこれも、となってしまいそうになります......。しかし、そうなると、どうしても、おろそかになってしまうことがあったり、わかったような気になってしまいそうで.......。
今の私には、全力で一台の車に神経を注ぎこんで理解していくキャパシティしか持ち合わせていません(^_^.)。
今この瞬間に、この車に出会えて本当によかったと思っています(*^^)v。