BODY MAINTENANCE ............
磨きの国から.............. “ 磨きの達人 ” を呼びよせる..............
二年目に入るわたくしのボクスタースパイダー................
走った後に必ず洗車をしてガレージにしまうわけですが........
それでも、飛び石や鉄粉などでだんだんと表面が荒れてきます.............
購入後三回目のボディ メンテナンスです................
http://porschewbs.exblog.jp/13759440
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“ 磨きの達人 ” は、取りに来て持って帰って仕上げて納車もしてくれますし..........
場所さえあれば、やってきてその場で一日かけて目の前で仕上げてくれます....................
午前中早くから着てくれて..........まずは洗車です............
洗車に2時間..................
隅々まで洗っていきます.............
使う道具も適材適所で.............エンブレムや汚れがたまっている場所は、少し強いアルカリ系の洗剤を使って、叩くように汚れを落としていきます.........
鉄粉やその他の付着物に関しては、最初の洗車時に粘土を何種類か使って、落としていきます......時には#8000 の水研ぎペーパーを使って、表面をならしていきます.......
私のボクスタースパイダ-は、洗車は欠かさずにしていて、室内保管ということもあり、比較的綺麗にしている方ですが、それでも、表面は傷んできます...........
そんな少し肌荒れを起こしてしまっているボクスタースパイダーのお化粧前の下地処理を........
根気よく丁寧に仕上げていきます..........
磨き前の基礎造りだけでも、素人的にはとても美しくなったように見えます............
しかし...........これからが本番です...............
“ wbsさん! 年を取ると、若いころのようにスピードがなくなるよ(^。^)y-.。o○........マイペースでやらせてもらうから! 用事あるだろうから、終わったら携帯に連絡するよ! ”
と................
日暮れまで、細部の仕上げにみっちり時間をかけてくれました(*^_^*)...................
洗車後の磨きも、場所や状態によって、いくつものコンパウンドをかけていきます........
私が、普段細かい傷や路面から拾うピッチやタールなどを落とすために使う微粒子のコンパウンドよりももっと細かいコンパウンドを数種類使って、磨き上げていきます.........
世にいうガラスコートというものは、決して万能なものではなく、本当に数ミクロン(数/1000mm)の被膜です........
コーティング業界が確立されるもとになった “ ポリマーコート” という有機系の被膜から進化した無機系のコーティング剤.........
無機系の最大の特徴は有機系に比べて紫外線劣化が少ないことです..........
そのことによって、比較的水垢が付きにくい時間が延びたり若干擦り傷に強かったりと........
ボディコートをやった後の車は誰が見てもピカピカで、新車以上の輝きを見せます........
しかし、ボディーコートと言われるものは最終的には最後にケミカル薬品を塗りたくってふき取るという、ほんの一手間です............
大切なことは、それまでの下地の仕上げが全てです..............
ひたすら、塗膜のダメージ、傷、付着物を取り除き、表面の塗膜を数ミクロン単位で削り落とし、バージンの塗膜の状態にしておいて、そこにケミカル剤を塗布するという行為です...........
世にいうガラスコートに使われるコーティング剤は、基本的にはケミカルメーカーが製造しているので、よほどインチキなものでなければほぼ横一線です........
私は、ケミカルメーカーとも付き合いがあるので、現在のケミカル剤の内容を大体把握してますが、磨きショップごとで名前を変えても、使っている材料は同じだったりするわけです.........
つまり.......
ボディコートの良し悪しは、全て、その磨き職人の腕になるわけです..........
20年以上も前から、ボディコートを依頼している私は、車業界にいた時でも、いい加減な作業もたくさん目にしてきました..........
ボディコートの業界は、まだ2~30年ぐらいの歴史ですが、その前から磨き職人はいたわけです........
ボディ磨きの最後にもっとも時間のかからないコーティングという作業が追加されただけで、そのわずかな一工程の追加が新しい商売を作り上げたわけです.........
ボディコーティングという商売が確立されてから数々の商品やお店が乱立していますが、それでも、最終的にはそのバフを扱う人間の “ 腕 ” が全てです......
十何万もするコーティングが世にはありますが、材料費はたぶん数千円....原材料費は数百円というところでしょうか.......
ほとんどが工数.......磨き職人の技術を売る商売です............
美しい車が好きな人は、いい磨き職人に出逢ったら、いつまでもお付き合いしたいですね(*^_^*)...........
素人がボディコートの良し悪しを見分ける簡単な方法もいくつかあって、ボディのエッジ部の塗装が削られてたり......ドアを開けた内側部の仕上げだとか(中をやらない業者もいますが).....
コーティング後、水洗いを何回か繰り返すと、妙に擦り傷が目立つようになったりとか.......
ボディコーティングも.......コーティング(磨き)の失敗や技術不足をごまかす技術も発達してるわけで......
磨き傷をごまかすために、傷を見えなくするコーティングをするところもあります.....
それが水洗いをしているうちにとれてきて.....でも、時間がたっているのでオーナーの管理の問題にされることが多く......
そういう意味では、グレーな部分もある商売です.......
要は、渡す瞬間だけ、極端なイレギュラーがなければいいと.............
ですから............信頼できる職人と出会ったら、お店ではなくその人についていくべきです......
そういう世界です.................
私にとっては、この “ 頑固オヤジ ” がそういう職人なわけです(*^_^*).............
そのプロ意識丸出しな姿勢を観ればわかりますが、本当にうっとりしてしまいます.........
表面だけでなく、細部の仕上げにも抜かりがなく...........
走らせ続けて、傷ついた車を.......とてもやさしく労わってくれます...................
本当に...............
しばらく飾っておきたいくらいの輝きです..................