生きものは常に成長し変化していく.....
年末年始のお休みにじっくり取り組みたいことの一つが、アクアリウムの水槽のメンテナンスでした.......
アクアリウムを初めて自分なりに美しくその世界を保つのに一番必要なことは、日々のちょっとしたメンテナンスで............
一度安定させてしまった水槽では、水温を安定化させたりフィルターの定期的なメンテナンスなどそれほど気にしなくてもよくなりますが.........
大切なことは日々の気遣いで..........
毎日のちょっとした関わりだけで............
誰が来ても、しばらくその場所でまったりと癒してしまう程の威力をアクアリウムの世界は発揮してくれます(^^♪...............
先日、品川水族館を訪れた時に思ったのですが.............
水族館の順路道理に進むと、ちょうど中盤あたりに、これでもかという発色のいい彩度の高いボディーカラーを纏った熱帯魚ばかりを集めた2m×5mぐらいのガラス越しに観ることができる水槽に導かれます.......
その中に集められた熱帯魚たちは、いかにも海の魚らしく、眩しいくらいの青や黄色で彩られていて、まるで自ら光輝いているのではないかと思うほどの鮮やかさを見せつけてくれます..........
しかし、その美しすぎる海水の熱帯魚越しの水槽全体のイメージが、以前に観た時ほどの感動を与えてくれません...........
何故だろう?
と、ずっと思っていたのですが、あらためて自分の作っている淡水のアクアリウムの水槽を観てやっと理解することができました.............
それは、そこに美しい緑がなかったからです..........
アクアリウムを始めるときに、いつかは発色の美しさでは淡水魚では絶対にかなわない “ 海の魚 ” もやってみたいなと...............
ずっと思っていました........
しかし、あくまで自分の出来る範囲を必要以上に超えてしまうと、理想どころか、収拾のつかない状態に陥ってしまうなと............
それでも、すぐに120cm水槽、さらには二酸化炭素をミドボンで投入という世界まで踏み込んでしまいましたが(^_^;)............
海水の場合は、蛇口をひねれば出てくるわけでもなく......まして、跳ねたりこぼしたりしてしまった時に塩水は乾燥時にいたるところに塩を伴ったシミをつけてしまいます..........
その時点で、アクアリウムという行為以外に真水による完璧な清掃行為というものがもれなくついてきてしまいます............
ある種 “ 魅せる水槽 ” を目指す時点で、水槽以外は見栄えが悪くてもいいというわけにはいかったので、迷いもなく淡水でいこうと.............
さらに、実際自分がやってみることと、それより圧倒的にスケールの大きい本物の水族館を観ることで...........
今となっては、鮮やかな緑あふれる美しい水草をバックボーンとしたアクアリウムの方がずっと好みです(*^^)v...................
初めは60cm水槽で始めたアクアリウムも、今は120cmをメインに...............
産まれた稚魚&レッドビーシュリンプ用の小型水槽まで(^_^;)...........
ビールサーバー用の二酸化炭素のボンベも、結局120cmと60cmの両方に投入してしまい.......
まあ、それが何よりも水草を鮮やかな緑色に変えてくれる秘密兵器なのですが^_^;........
アクアリウムの世界は、毎年のようにコンテストが開かれ、その美しさを競い合う大会が模様されていますが、その瞬間の美しさは目を見張るほどの素晴らしさがあります..........
しかし、理想を目指して美しいバランスを考えて取り組んでみると.........
理想の状態の儚さも思い知らされます(;_:)................
それは、水草や熱帯魚が まぎれもない “ いきもの ” であるからです.............
水草は日々成長し、小さくてかわいらしい熱帯魚は、あっというまに大きくなりパーツ・パーツがいい意味でも悪い意味でもはっきりとしてきます...........
そういう意味で、水草は常に理想に近い形.......全体のバランスを取るためにカットしていきます........
魚たちの成長は止められないので、自然に任せますが、水草だけは常に水槽全体のバランスを見ながら、場合によっては全部取り除いたり、追加で他の植物を植えてみたりと.............
どこまで行っても、生きものをベースにして美しさを求めると、キリがないですね...........
いかに、メンテナンスがしやすく、成長を考えて植栽をし、育ちあげた状態に満足できるか........
そして、なにより、その過程を億劫に感じないで楽しめるかが、アクアリウムの神髄でしょうか(^^♪.........
さらに、“ いきもの ” である故の美しさは、そうでないものとは比べ物にならないくらいの神々しさを見せつけてくれます................
私の場合、気合の入ったメンテナンスは、大きい休みの時に少し多めに駆りこんで、ある程度長期的にその成長を含めた変化を楽しんでいます..............
60cmの水槽の方も、すっかり雰囲気が違う水槽になってきました...............
120cmの水槽と60cmの水槽の両方に二酸化炭素を投入しているので、二酸化炭素を必要とする水草の使いまわしもできるので、カットした水草を他の水槽にも植えることができて重宝してます(^^♪.........
余談ですが、120cmの水槽に入っている水は250Lにものぼります................
その水槽の中の水の中で生きている生物のバランスをとっているのがろ過装置の中に住んでいる微生物なわけですが...........
コケ取り清掃用のヤマトヌマエビを含めた生物は100匹以上にものぼる120cm水槽の世界感に........
私はいつも感動してしまいます..........
アクアリウムの世界は、一目見ただけで水草をバックに優雅に泳ぐ熱帯魚の姿に癒されてしまいますが.........
私の場合、何よりもそのスモールワールドの成りたちの中に世界の理が見え隠れしていると感じ.......
感動してしまいます(*^_^*)...................