LC500 Spackage .....
この日は、 ‶ LC500 ” と ‶ 458 チャレンジ ” でヒルクライムを...............
この二台の個体をストリートで全開にさせるのはお互い初めてなので、様子見で行こうと...........
話したそばから、もう......
化石燃料を盛大に.........
何の躊躇も無く全快で..................
この世の春を謳歌するかのごとく................
5000cc 477馬力 の 大排気量V8NA と 4500cc 570馬力 の大排気量V8NAを........
LC500 は先日預かったばかりで、ワインディングに繰り出すのは本日が初出走...........
以前走らせた、 スタンダードの LC500 との違いはわずかだが、21インチのランフラットを履いている.......
https://porschewbs.exblog.jp/26966668/
山を走らせるには、ちょっと不利な重量級の1960kg...........
さらにガソリンタンクは、嬉しいかな驚異の 82L .....
最近、残りのガソリン量を気にしながら走らなければならないストレスをいつも抱えて踏んでいたので、これならば、好きなだけ踏めるだろうと...............
が................
巷を30kmほど走らせてからの出陣なのに、走行距離170kmで早エンプティランプ点灯.........
どのくらいの余裕率があるのか解らないので、最後は燃費走行に徹しましたが、トータル走行距離230kmで 75L 消費な実燃費....
ガソリン計は完全に0で、ランプつきっぱなしでしたが、残り7Lの余裕があったわけかと..........
いつものように、踏めるところは全部踏んでいたので..........
この車は、踏みっぱなしならばあの! GT4 よりも燃費が悪いということになる.............
多分、我々の走りでは 2.5mk/L ぐらいしか走らないのではないかと........
ただし、そこは日本が誇るトヨタの車...............
なんてったって、10速オートマ..............
普通に走るなら、十分に耐えうる経済性も備えている.....はずだ..............
さすがに、 その燃費を聞いてオーナーも開いた口がふさがらないということだったが(^_^;)................
好きなだけ踏んでくれというので、そこは何の躊躇も無く踏ませてもらった...........
先日走らせた2億円近い車とは違って、その十分の一にも満たない1500万円ほどの車だ(●^o^●).....
って、十分にいい値段だよなこの車..............
そして..........
トヨタが近年まれにみる本気度で造られたこの車を...........
頭のおかしい連中を交えて走らせてみる.............
今回は.......今回もガソリンを使い切るほど踏んでみたが、やはりこの車は悪くない....................
そのテクノロジーにおける素晴らしさは、我々がその車が行っている事柄を緻密に感じることができなかったことだろうか............
かつて、可変バルブタイミングという機構が、 VTEC という形で HONDA から世に出てきたとき、その高速カムに切り替わる瞬間の...そこからの ‶ カムに乗る ” というような体感に身を震わせるほど興奮したあの時....
しかし、あとから TOYOTA が出してきた玄人好みの技術 VVT-I にはそれほどの興奮を得ることができなかった.......
そして、それなのに結果としてタイムが出てしまうレビン・トレノの凄さ..........
かつてのターボパワーがそうであるようにその切り替えがはっきりしているほど、人はその違和感に騙されてしまう........
逆に境目が解らないほど、自然すぎるほど.....そこに英知と本物感があることを.........
その時の僕らは理解することができなかった..........
わたくしが好きなのは、車で...........
そこに外車も日本車も無いわけですが........
ことスポーツカーにおいては、いつまでも日本車は、それなりでしかなかった......
しかし今回のこの車は、正直に ‶ 走らせてみて ” ここまで来たか ” ..........
というほどのトータルバランスの素晴しさを感じる..........
その ‶ 重量 ” 故に、どうしてもスポーツカーとは決して言えないところが口惜しいが、スポーツ.....グランツーリスモ的な....
かつて アストン も マセラッティ も走らせてみたが、そういう種類の車としてはいいのではないかと....
むしろ日本車的な意味では、今まで普通の車に乗ってきた人がこの車に乗ったとしたら、間違いなく感動する類の走りをする....
例えそれが電子制御のなせる技だとしても、基本性能としての車の立ち位置は、決して間違っていない.......
フロントミッドシップレイアウトや重いとはいえ、アルミやカーボンパーツを多用したボディ.......
フロントサスペンションの付け根にアルミダイキャストを使用したり、内・外装を含めて贅沢にあらゆるマテリアルを使用した造り込み........
圧倒的なロングホイールベースもワイドトレッドなフォルムも、スポーツカーとはかけ離れているような数値からは読めない走りの良さ...
レクサスの2ドアフラッグシップを謳いながら、トランスアクスルなど採用しない潔さもある種すごいが、路面のホールディングもステアリングからそのままに伝わってくるダイレクト感も...
そして、違和感のないサスペンションの動き......ひたすら弱アンダーで安定している走りと踏んでいけるボディ.........
電子制御のサスペンションとしては、ポルシェのPASMよりもずっと自然な動きを見せてくれる.......
この車は、ジャパニーズスポーツカー の可能性......未来を魅せてくれる..................
もしこういう車をベースにあらゆる走りへの可能性を見いだすならば...........
無駄なシートや遮音材などを全て取っ払って、より軽く高回転まで回るNAエンジンとマニュアルミッションを用意できたならば.....
そこに スポーツ という言葉を見出すことができるだろうと.........
今のままでは、確かに少し本気で攻め込むと重量に比例してたれていくタイヤが、フロントから逃げていき......
タイトコーナーが続くテクニカルセクションでは、700kg軽い チャレンジに引き離されていく....
それでも、想像以上に ‶ 走る ” この LC に驚きを隠せない......
トヨタ の エンジン 特有のトルクに振ったエンジン特性が、ストリートの優位性を作り出す...........
偶然とはいえ LC と 458 のトルク数値は、540Nm ..................
それでも、その発生回転数は、458 の6000回転に対して、 LC の4800回転...........
ストリートにおける高排気量車の低回転域の高トルクは、何よりも強い味方になる...........
素人には、高回転域にパワー特性を持って行った車よりも低回転域で高トルク特性を持った車の方が......
時に速く走らせることができる.....
LC の走りへの可能性を秘めたまま、 トヨタ が本気で軽量化に取り組めば、そうとうの車ができるはず.............
それは、ターボではなく、オートマでもなく..........
そして、操る喜びを魅せるマニュアルミッションならば...........
そういう車が、このハイブリッド全盛の時代に...........
最後に出てきてもいいと思う...............