かつてのホンダのフラッグシップ..........
NSX .............
すでに30年が経過したこのモデル........
あらゆるところに市販車としては常軌を逸した素材が使われています..................
先代のNSXはエンジンヘッドもマグネシウムというこだわりようで...........
今となっては、程度がいいと現行型よりも中古車市場で値が張るという逸品になっています..........
とはいえ、既にこれだけの年数が経っていると、エンジンのオーバーホールの時期にきている個体も多く..........
今回はとある一台の NSX のエンジンヘッドの結晶塗装の依頼を受ける.....
ほとんど趣味の世界なこの仕事..........
プライベートな感じでやりたいところだが、いかんせん対象がマグネシウムとなると、少々厄介になる...........
一昔前の...........
というよりかなり昔のカメラのフラッシュがマグネシウムの粉末を利用していたように..........
素材としては結構厄介な部類に入る.............
素人考えで接すると、金属 .....
マグネシウムを筆頭にアルミや亜鉛など..........
一見硬くてとても燃えたりしそうもないものが、粉末になったりすると湿気で反応して熱を発したり、摩擦で火花を散らしたりと............
その量とタイミングで爆発してしまったりと.............
結構危険なものだったりする............
一事軽くて再生可能な材料としてマグネシウム製のノートパソコンが発売されていましたが、その製造過程、表面処理加工の工程で粉じん爆発が相次ぎ、大変な騒ぎになったことは記憶に新しい........
そして今回の依頼品がこちら............
金属パーツ(マグネシウムダイカスト製& アルミダイカスト製)と樹脂パーツ..........
とりあえず、現状の塗装を全て剥離してから一からやり直したいとのことなのですが、これをまともに普通の塗料用の剥離剤に漬けこんでしまうと素材自体も反応してしまう............
過去にびっくりするくらい気泡が出て焦った(^^;)..........
さらにブラスとなど当てようものなら.........
火花が出るらしい(^^;...............
これが趣味の範疇でやっているならいろいろとやり様がありますが、人様のものなので..............
ということなので慎重にやってみる..........
マグネシウム専用剥離剤で剥離................
マグネシウム専用の化成被膜を生成する.................
さらにマグネシウム専用プライマーで塗装..............
そこからサンプル品も合わせて、いろいろと試してみる..........
今回は、かつてのF1のオマージュ....................
マクラーレンホンダ時代に、そのエンジンヘッドにゴールドとブラックのツートンが使われたことがあるという...........
何故かその当時の色見本があるので、それに合わせて色を造る...........
それをイメージして...........
フラットなゴールドで仕上げたり....................
結晶塗装をしてみたり.............
試行錯誤な仕上がりを..............
最終的に目指したところはこんな感じで.................
なかなか楽しませてもらう(^^♪..............